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サッカーJ2に所属する栃木SC、このチームが関東リーグからJFLに昇格を決めた1999年冬、試合を観に宇都宮まで行った事がある。 栃木サポーターグループのサイトで、会場にてオリジナルマフラーを1,000円という安価で販売するという記事を見つけた。会場に着きゴール裏へ向かおうとすると、サイト記事にてマフラー見本写真のモデルを務めていた女性サポの方に遭遇した。物腰の低く丁寧なその方から、黒を基調に白い文字の入った格好いいマフラーを買った。 後日、その時の試合感想とお礼をサイトに書いたところ、サイト管理人でありサポーターグループのリーダーである男性から、逆にお礼の書き込みを戴いた。それが縁となって、その後栃木SCの動向は気になっている。 2003年の年末休み、私は栃木県に一泊旅をした。神奈川県に住んでいる私が栃木に一泊するのは、この年なかなか遠出の旅が出来ず、せめて年の終わりぐらいは近場でいいから旅をしようと思ったのがきっかけだった。 群馬県の桐生に昼過ぎに着いた私は、桐生から出ている「わたらせ渓谷鉄道」というローカル線に乗った。渡良瀬川に沿って走る列車はやがて、冬枯れた色合いの山肌に包まれた渓谷の間に、ひっそりと引かれた線路を進み、地面に雪の残る山間の小さな古い無人駅の景色を車窓に見せてくれた。白い地面と黒ずんだ駅舎との風景がより鮮明に車窓に映し出されてきた頃、銅山でかつて栄えた足尾の町に着いた。 私は町はずれの終着駅間藤(まとう)で降りた。鉄筋の駅舎の無人駅は、柵もなく道路の歩道と地続きだった。 駅舎内には、汽車旅紀行作家の第一人者宮脇俊三さんの原稿などが飾られていた。ここ間藤は、宮脇さんのデビュー作にしてベストセラー作品「時刻表2万キロ」に登場する、宮脇さんが国鉄全線完乗を達成した駅であった。 仕事の合間に全国の国鉄線を乗っていく紀行文を書いたこの本のゴールである駅にしては、いやゴールだからこそ、山間の無人駅がふさわしいのだろう。 私が原稿や展示物を眺めている間、道路に一台の軽自動車が停まり助手席から女性が降りてきた。その女性は熱心に展示物をしばらく眺めたあと、車に戻っていった。宮脇さんのファンなのだろう。残念ながら、運転席の男性は車から降りて来なかったが。 隣の駅まで、雪の残る道を歩いていたら「渡良瀬橋」というバス停を見つけた。近くには、廃車となった国鉄の車両が雪を被って横たわっていた。 その夜、私は足尾から日光に抜けるバスに乗り、日光経由で宇都宮に出た。峠越えするそのバスは、私以外に乗客がいなかった。 宇都宮で泊まったホテルは、駅の表玄関側ではなく裏手だった事もあり、場所がわかりづらく、何軒かの商店で道を尋ねながら辿り着いた。冷たい夜風に当たっているうちに、駅前の餃子屋で飲んだビールと餃子で暖まった体が凍えてきた。 ホテルは、ちょっと大きな鉄筋旅館という建物だったが、泊まっている客が他に居るのか定かではないほど静かだった。 ■
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by seasonz-t
| 2010-05-19 12:11
| 関東
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